「柏市こども・若者相談センター」の建設予定地に現地視察で伺ってきました。今定例会で議案8－10号で工事契約の締結に関する議案が提出されており、その現況確認が目的です。
現場はもともと柏市十余二の「青少年センター」があった場所ですが、今回、その青少年センターの機能を継承しつつ、新たに柏市設置として初めての「児童相談所」の機能を含めた複合的施設として総工費47億円（うち国からの交付金6億円）で令和8年に開設予定となっております。
ご参考）柏市H.P.＞（仮称）柏市こども・若者相談センター（児童相談所機能含む）の整備
https://www.city.kashiwa.lg.jp/kodomosodan-c/jisou-setchi/jisoukeikaku.html
これまで、柏市内における児童虐待等の相談は、千葉県が設置した根戸にある「千葉県柏児童相談所」で行われていましたが、柏市内に立地するものの、千葉県に６つしかない児童相談所であるために、松戸市、野田市、柏市、流山市、我孫子市という5つの担当区域（総人口140万人程度）の相談に対応をしていました。
それでは、なかなか近年増え続ける児童虐待等の相談に追いつけないということで、平成28年6月の児童福祉法改正で「中核市の児童相談所設置促進」が明記されたことをきっかけに、柏市では柏市による柏市民のための「児童相談所」の設置を検討・準備してきました。
現在、日本全国にある62の中核市のうち、同じ流れで児童相談所を設置しているのは「横須賀市」「金沢市」「明石市」「奈良市」の４つだけですが、令和8年に柏市が開設する頃には、近隣の船橋市などを含め、他にも複数の中核市による児童相談所が開設予定となっております。
本施設の開設により、柏市内、並びに周辺地区の子どもたちがより健やかに成長できる環境が整備される事を望みます。
一方で、本議案は「柏市こども・若者相談センター」の設置可否ではなく、工事契約の締結に関してです。そういった意味では入札率等、契約関係の確認が必要ですので、別途、常任委員会の場を含めて確認作業を進めていきます。