熊本県での行政視察の第一弾として『高森町』に伺ってきました!
高森町は阿蘇地方の南東部にある町で、人口は5,881人という小さな町ですが、なんと、令和3年にふるさと納税の寄付額3,243,968,500円を達成して以来、熊本県内で3年連続、ふるさと納税寄付額No.1となっています。
そして何よりも注目するべきは、令和元年度からの伸長率で、令和元年が150,575,174円だったのに対し、令和二年は856,564,222円で昨年対比568.9%!更に令和3年に3,243,968,500円で昨年対比378.7%!以降、熊本県内でNo.1の座を3年連続でキープしているという訳です。
今回の視察では、私が今年に入ってから注力して提言活動を行っている柏市の「ふるさと納税事業」を変革するうえで、この高森町の令和二年からの変革に学ぶことが多いのではないか?と思い、高森町役場政策推進室の方にお話を伺ってきました。結果、ビンゴでとてもタイムリーでしたが、高森町の改革は令和二年から始まっており、具体的な取り組みとして注目すべきは以下の3点です。
①執行部内での体制変更
ふるさと納税の担当を、それまでの税務課から、現在の政策推進課にシフトチェンジしたそうです。
②外部委託先の変更
それまでの委託会社から、ECサイトの運営代行、ふるさと納税事業で実績のある県内事業者に変更。
③町長のトップセールスを開始
草村町長自らがインフルエンサーとなり、各方面にトップセールスを開始したそうです。
これらのお話を伺って、私は今の自身の提言や方向性に確信を持てましたが、実は上記3点の流れ、柏市においての”今”とかなりシンクロします。
柏市では本年度より、ふるさと納税の担当をそれまでの市民税課から、現在の経済産業部商工観光課にシフトチェンジしています。6月の私からの一般質問にも今後は8名体制で取り組むと答弁を頂いており、現場レべルはやる気満々です。
あとは、同じく6月議会で私が確認した外部委託先との取引内容の精査(場合によっては委託先や契約内容の見直し)、並びに太田市長と経済産業部トップが成果にコミットして本気で動いてくれれば、高森町同様に、必ず数字を動かせると感じています。
現在、柏市のふるさと納税事業は、実質収支がマイナス2億円強の赤字です。一方、高森町では、寄付金で集めた財源も使い、廃校の危機にあった県立高校に全国初のマンガ学科を設立、寮も新設して全国から生徒を募り、在校生徒数の伸長率も200%を達成するなど、ふるさと納税で得た財源を未来に投資して結果をだしています。
今回、高森町からご教授頂いた情報を無駄にすることなく、次回9月議会に向けて、引き続きふるさと納税事業の提言を続けていきます!