初めての行政視察

初めての 行政視察 に行ってまいりました!

柏市議会 では年に1度、常任委員会単位で他の自治体に訪問し、その先進事例を学ぶという行事があります。

今回、私にとっては初めての行政視察となりましたが、所属する「#教育子供委員会」の視察団として、「広島県福山市」と「愛知県豊橋市」を訪問してきました。

★広島県福山市

まず「広島県福山市」は、令和10年4月に開校を目指す、柏市で初めての小中一貫校の先進事例の視察を目的とした訪問です。

柏市と同じく中核市である福山市では、2019年に市内初となる小中一貫校である「鞆の浦学園」を開校した後、2022年には既存の小中学校7校を再編した小中一貫校である「想青学園」を開校しました。

柏市では現在、柏第一小学校と旭東小学校を柏中学校の敷地へ移転して、3校を再編した小中一貫校の設立を目指していますが、それよりも大規模な7校の再編を福山市が目指した背景、そして住民の大反対から何度も協議を重ね、今のかたちでの開校を実現するまでのプロセスと留意ポイント、そして現在進行形で進む想青学園の教育理念やプログラム展開などを事細かくお伺いする事が出来ました。

柏市でも12月議会において、多くの議員から小中一貫校の設置に対する懐疑的な質問、意見がでております。
 

特に、私の中では以下の4点が、小中一貫校に進むうえで解決すべき重要課題と捉えていますが、

 ①不透明な教育理念とプログラム
 ②大規模化(児童・生徒数の多さ)する事への懸念
 ③児童・生徒の通学利便性への影響(通学時間やスクールバスの本数)
 ④廃校地区への影響と廃校利用

今回の視察では、特に①③④の点が参考となり有意義でした。一方で、②の点に関しては柏市の方が大規模化する可能性が高く、改めて課題解決の方法を先進事例などから学ぶべきと考えます。

★愛知県豊橋市

2日目は「愛知県豊橋市」に訪問し、こども若者総合相談支援センター「ココエール」の取組に関してお伺いいたしました。

これは、本年春から旧そごうアネックス館に開設される「(仮称)子ども・子育て支援複合施設」や、令和8年に旧青少年センター(柏市十余二)に開設される「(仮称)柏市子ども・若者総合支援センター(児童相談所機能含む)」の先進事例としての視察が目的です。

ココエールは、児童福祉法に規定される「子ども家庭総合支援拠点」と、子ども・若者育成支援推進法に規定される「子ども・若者総合相談センター」の両方の機能をもつ複合的な相談窓口です。そのため、0歳から40歳未満までの子どもや若者及びその家族に関する相談(例えば、子育てや発達、学校生活から就労など様々な悩みや不安)から支援までを対象とされています。

良くも悪くも、ここ数年の相談対応件数は右肩上がりで、令和4年の児童相談件数の実績は過去最高の2,337件との事です。扱う課題も児童虐待、ケアリーバー支援、ヤングケアラー支援、若者の居場所支援など多岐にわたります。

ポイントとしてはやはり、声なき叫びをどのように見つけ、支援を展開していけるかというところですが、一番は民生委員さんの活動や警察も含めた地域団体との連携とお話をされていました。

私からは、当然に民生委員さんなど、人と人の関わり合いが重要であると思う一方で、それだけではどうしてても属人性が高くなり、対応者の熱量、スキル、人数などが必要となってしまいます。それだけではなく、非属人性な取組、例えばSNSによる展開やアプローチ、ぷらっと立ち寄りやすい拠点の展開などの可能性に関して意見交換させて頂きヒントを得ました。

★全体を通して

今回、初めての行政視察でしたが、現代社会において先進事例のお話を聞くだけであれば、オンラインで十分だと思います。一方で、やはり「現地に行く」目的があるとすれば、その土地の環境や人々の表情など、私たち自身がそれを現実のものとして「肌で感じる」事に価値があるはずです。

そういった意味では、福山市も豊橋市も短い時間とはいえ滞在する中で、上記のような情報収集や意見交換を出来たのは有意義だったと思います。

ですが、「行ったことでやった気になる」可能性も否定出来ないので、次回以降は視察計画段階からしっかりと関与し、資料による予備調査、仮設立案をしたうえで、→現地での検証→帰宅後の整理と次なるアクションへの展開というマネジメントサイクルを意識して、より価値がある行政視察が出来る様に努めていきます。

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