先日閉会した3月議会における私の一般質問に解説をつけてひとつずつ紹介しています!
7つ目の質問はまちづくりの分野から『かしわ市民大学』に関してです。
かしわ市民大学とは、市民が「かしわ全体の視点」で街づくりを考え、実践していくための市民向けスクールです。平成23年に第1期の講座が始まり、実は私も第5期、「まちの魅力発見地域観光プロデューサーになろう」という講座に参加をしています。
この「かしわ市民大学」ですが、平成28年に突如、その活動が終了しました。私が当時聞いた話では「市民コミュニティは出来るものの、目に見える成果に繋がらない」というのが整理の理由であった様です。
当時は、私自身も「残念だけど、やむを得ないのかな?」と思っていましたが、あれから8年の歳月がたった今、「あれ?あの時の判断は拙速だったのでは?」と、ふと気が付いたんです。なぜならば、改めて廻りを見渡してみると、活躍している団体や個人に、かしわ市民大学の卒業生が本当に多いからです。
グラフは、柏市内の市民公益団体の年度毎の登録状況です。平成28年に過去最高を更新する登録がございました。ひとつは「パレット柏」の開設ですが、「かしわ市民大学」の卒業生たちが、次々に市民公益団体を起ち上げた事も、この時の数字を押し上げた大きな理由の一つになっているのです。
やはり、総合計画などが10年単位でつくられる様に、まちづくりと、それに連動した人の成長には相応の時間がかかります。かしわ市民大学が終了して8年、開校から数えれば14年経った今、改めてその活動を再評価してはいかがか?そのうえで、太田市長体制のもと、新たな市民向けのスクール展開の可能性を検討して欲しいというのが、私からの提言です。
それに対し、「議員ご指摘の通り、市民大学の修了生には、現在の本市の市民活動の中心となって活動されている方が多くいらっしゃり、改めて市民活動の人材発掘の場としては効果的な取り組みであったと認識している(市民生活部長)」というのが執行部の見解で、一定量の評価を頂いたかたちとなります。
そのうえで、「現段階では、その機能をパレット柏の市民活動サポートコーナーに引き継いだ(故に市民大学は不要)」との事でしたが、私はかしわ市民大学の機能を市民活動サポートコーナーが100%補完する関係に無いと考えており、ここは「OR」ではなく「AND」が最適解ではないかと捉えています。
ここ最近、防災や環境などのシンポジウムに参加をして、「どこも人手不足」という話を聞きますが、何もやらなければ当然です。そして、市民向けの可能性を育てるアプローチが無い限り、その状況は今後200%改善されないと私は考えています。
引き続き市民活動サポートコーナーの現在の役割や実績、或いは隣接市でも「流山まる大学」などの市民向け講座がはじまっていますので、参考となる事例も調査しつつ、継続した提言を行っていきます!