浜松市がギョーザ日本一!ラーメンは山形市!といった報道で有名な総務省の家計調査データが2月6日に公表されました!
■ギョーザ ラーメン 消費額“日本一”の称号はどこに?家計調査(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240206/k10014349311000.html
実はこの家計調査データ、私も民間のコンサルタント会社に在籍していた時、外食チェーンなどの出店戦略策定でよく参照していました。
例えば、「九州はマグロの消費量が低いからすし屋の出店に要注意」、「豚肉は新潟とさいたまで人気なのでとんかつチェーンで攻めよう!」といった具合です。
その他、このデータを参照すると、例えば(昆布がとれない)北陸で、昆布の消費量が異様に高かったりします。これは、(昆布がとれる)北海道から日本海沿岸をつないだ江戸時代の運搬船の存在が影響しているとの事ですが、その地域の土地柄や名産、歴史や文化が数字に表れるので、とても興味深いです。
ところで、来年4月に開幕する大阪・関西万博に千葉県は「発酵」をテーマにが出展を検討しているとのこと。しょうゆの生産量が全国1位なことは有名ですが、県内ではユネスコ文化遺産である「和食」の礎となった、日本の発酵食品(味噌・醤油・みりん・酒・酢)すべてが県内で生産されているといいます。
ですが、この家計調査データで見てみると、千葉市のしょう油や味噌に対する支出金額は平均以下となっており、必ずしも発酵食品に対する消費は相対的に高くありません。恐らくは生産地=消費地ではなく、農産物を含めて生産物の最大消費地は東京となっていること、加えて千葉都民と言われる様に、東京のベットタウン需要で移り住んできた住民層が多く、食文化に関しても、どんどん上書きされている事が要因と思います。
そういった状況下において、改めて千葉から発酵文化を世界に発信していくことは、同時に私たち千葉県民の再認識に繋がるので、とても素晴らしい機会だと思います。
私も市議として、この機会を柏市の食文化継承や発展につなげられないか?考えて行動に移していきたいです!